生きる風/ぽえむ君
 
夏の朝
どこへというわけでもなく
外を歩いてみる

出会う小川のせせらぎが

 さら
  さら
   さら
    さら
     さら

流れ流れてゆく

その川を見守る木々からは
風が

  そよ
   そよ
     そよ
    そよ
      そよ

ほんの微かでも
生きる風が通り過ぎる

風は風だけではない
生あるものを抜け
生あるものを載せ
生のごとく流れてゆく

生きる風がまた吹き抜ける
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