生きる風/
ぽえむ君
夏の朝
どこへというわけでもなく
外を歩いてみる
出会う小川のせせらぎが
さら
さら
さら
さら
さら
流れ流れてゆく
その川を見守る木々からは
風が
そよ
そよ
そよ
そよ
そよ
ほんの微かでも
生きる風が通り過ぎる
風は風だけではない
生あるものを抜け
生あるものを載せ
生のごとく流れてゆく
生きる風がまた吹き抜ける
戻る
編
削
Point
(6)