あなたはやさしい ずぶ濡れの私を拾い上げ 暖かく抱き締めてくれた 私はあなたの拾い猫 ポツリ落ちる溜息を掬うため 一瞬の寂しさを紛らすため あなたの部屋の片隅に居る 愛しさの代わり 時折、か細く鳴きながら いつの日か この部屋の真ん中に 暮らす人が現れるまで 2002.09.10