やわらかい朝/
ぽえむ君
朝露が風に吹かれて踊りだし
その銀の光が草原を舞う
すべてが溶けてゆく
やわらかい朝
道を進めば
梢に止まる小鳥たちが
歌でぼくを迎え
自然の中とともに
あるべき姿の自分に気がつく
すべてが溶けてゆく
やわらかい朝
遠く離れていても
山の泉の音が聞こえる
海のさざ波が響いてくる
すべてが溶けてゆく
やわらかい朝
すべてをぼくの中に吸い込み
すべてをぼくの外に出していく
すべてが溶けてゆく
やわらかい朝
やわらかい心
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