7番目の唄/
夏鬼
あまねく霄より聞こえし唄は
天使が歌う鎮魂歌
幼子の落涙は葬花の弔い
マリオネットの苦笑は生への憐憫
解けた写真に写っていたのは
狂い咲いた銀木犀
「世界の構成など易しいものだ」と
つまらなさそうに呟いた。
星色のマントと帽子の少年は
十字架の下で
そう、歌ってた。
戻る
編
削
Point
(2)