続々々レレレのレッ!/佐々宝砂
悪い官製日本語を創案しようとした男の悲喜劇。かなり笑える。日本語について考えさせる。読んでない人は読んでみて下さい。
井上ひさしに倣って、私もきわめて単純化した日本語というものを考えてみた。まず、五段活用・下一段・上一段と3種類も活用があるのはめんどくさいから、ひとつにまとめてしまう。「書く」「呼ぶ」など「る」で終わらない単語があるのはややこしいから、全部「る」をつけて統一する。未然形・連用形・仮定形なんかあると複雑だから、全部同じ形、連用形で統一しちゃう。受身はもちろんすべて「られる」、可能はすべて「れる」、使役はすべて「させる」。つまり、こうなる。↓
・極単純化日本語の動詞活用
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