夜の学校/佐藤伊織
 
たのか。
何をしてきたのか。
何を楽しみに僕はこの長い行列へと
並ぶのか?

一つわかっていることがある。
あの暗い教室の中で、
何人の人が黙って座っていたのか。
沈黙の中で何を思っていたのか。

僕の机の上にのっかって
僕を覗いていたのは

死ぬまぎわの
未来の俺ではないか。

夜よ
あるいは
そこに縛られた
ままの


先生、先生、先生
死ぬまぎわの俺に一言どうぞ
僕は昔の僕を机の上から覗いていたのです。
僕は縛られたままの
僕の魂だった。
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