夜の学校/佐藤伊織
ジー・・
動かない机の上で
覗き見していたのは
俺さ
夜の学校におりたつよ
夜の学校なんて行きたくもなかった。
肥大した俺の魂
夜の学校はみんな活発
それは
ありえないから
ありえないから
机の中にしまっていた
授業の始まり
それは単なる首に繋がれた鎖のように
僕らを縛っている。
先生、先生、先生
顔のない先生
「今から始まります」
校舎からはいくつもの魂が飛び
バランスを失ったからもう戻ってこない。
参列した行列の先は見えない。
それがスベテだから。
飛ぶこともできずに参列した。
何をしてきたの
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