行進/山崎 風雅
 

 曇天の空の下
 ざわめくこころ
 まだ若きころの青空が時折
 脳裏をかすめて
 ぼくを困らせる
 表通りを行進する
 きらびやかな衣装を纏った
 瞳が宝石のように輝く人々が
 新しい時代に向って歩いて
 ぼくを勇気づける
 涼しい風が人々の心を穏やかにする
 父のような太陽に励まされて
 母のような月に見守られながら
 神聖な行進は続く続く続くのだ
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