雨のち雨。/
狠志
雨が降っていた。
みんなが寝静まるのを無視して。
猫の雨宿り。
珈琲のぬるさ。
明日も雨。
雨も疲れたようで、
雨が上がって。
アスファルトのニオイが、
流れてくる。
暗くて細い裏路地を、
歩いた。
街灯が照らし出す、
光る道が。
僕を呼んでるようで、
その道を一歩踏み出した。
また、雨が降り出して、
どこかに消えてった。
居なくなった猫。
からっぽの珈琲。
明日も雨。
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