アナタの色は何色ですか?/こめ
黒色の雪がヒラヒラ舞い落ちる
それに合わせてリズムをとるぼく
ブランコにのりながら遠くまで飛ばした
靴は雲の中に突き刺さり落ちてこないよ
ぼんやり光っている電灯に夜蝶が
害虫に混ざって飛び回る
土砂降りの雨が続く日に飽き飽きして
早く太陽に合いたかった
雲の隙間からこぼれ落ちた
わずかな太陽の輝きに感謝して
僕の色は何色?
君の色は何色?
愛する物のまま過ごすことは難しい
描いた雨上がりの虹は
ゆっくり消えて最後に残るのは残像だけ
世界の色は何色?
アナタの色は何色?
いつだって僕はひとりぼっち
やっくり暗闇から立ち上がり
闇の中を飛び回る
僕の色は七色
一色じゃない
僕にはたくさん色がある
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