高校生活?/蒼依
朝起きて身に着ける制服 あたしを縛る首輪で、戦闘服
電車の中でしばしの睡眠 戦場に向かう一瞬
ホームに降り立って「おはよう」の一言 敵の様子をうかがうアンテナ
教室に入っていつもどうりのやりとり 笑顔は最大の防御
キモめのクラスメイトは笑いのネタ あたしの身代わり
シャーペンを握ってすごす空白のとき 知識という名の調教
なんて言いながら自分を守っているあたしたち
だけどそんな中で何か確かなものを探そうとして
傷ついて
泥まみれになって
涙なんかいつまでたっても枯れなくて
そしてまた絶望してみたりする
でもいつか
いつかきっと
確かなものを手にしようと
少しだけ前向きに
また戦闘服を着る
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