砂粒のメロディー/atsuchan69
 
灼熱の渇き、
あるいは凍える肌の
傷を癒すのは
いつだってキミの唇だった

また歌ってくれないか

せめて無惨な屍のために
立ち去るまえに
 たった一度だけでも
キミの声が
どこまでも聴こえるように

憎しみをのせて、
遠く果てしなく
記憶の中へと
砂粒のながれるように

呪われた大地を
すべて覆いつくすように

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