朝/佐藤伊織
 
金属にぬくもりがないのなら
肉体を使おうか

地下道に
ヌルヌルと体液が染み出していく

酒の匂いを掻き消すべく
朝の振動音が体液と共振する

芋虫
戻る   Point(2)