ぽえむ君−雨傘−/ぽえむ君
 
ぼくは詩を書きたい

雨に打たれるも
風に吹かれるも
晴れた心には関係がない

今日もまた

朝の散歩をしていると
心の傘に出会いました

雨降る道の咲く花に
打たれて忍ぶ意地がある
一人佇むその花に
傘を差しのべ道を行く

風吹く道の飛ぶ鳥に
打たれて耐える意思がある
一人漂うその鳥に
傘を差さずに道を行く

止むことのない雨の道
傘もないままひたすらに
冷たい雨が振りつつも
雨を遮る傘がある

雨降る中の道ばたに
打たれて響く心あり
一人彷徨うその道を
心の傘は晴れやかに

明日もまた

語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい
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