「大丈夫だよ。」を君に、/時雨
 

一緒にいるだけなら出来るよ、その電柱まで、あの角まで、
なんなら家まで送ります。
別にその荷物を盗んだり、引き取ったりしないから、
そんな警戒しなくてもいい。甘えなくていい。
荷物の重さによろけたら、転んだら、支えてあげるし、
お望みなら無理にでも立たせてあげるから。
隣に人がいるだけで安心出来るのは人の性質だから。
少し肩の力抜いて、荷物を持ち直して、進めばいい。

「大丈夫だよ。」を君に、




本当は頼って欲しいと思うのはエゴだから。
戻る   Point(4)