ぼやき/山崎 風雅
昨日にくらべれば
歳をとっている
でも今の自分は
今もっとも若い
風化していく切なさ
生きることの過酷
明日も必ず訪れる
胸に刻まれた孤独
産まれてきたときも一人
しんでしまうときも一人
波長の会う者だけが
たむろする
うんざりするほど一人
感情のうねりは明日もつづくだろう
生きていくことの過酷さ
僕は早死にするだろう
孤独にさいなまれたこの部屋
愛されたい欲望は
期待するほど絶望に染まる
僕には自由の翼がない
ま、自業自得だ
ま、いいか
雨は心に染み込んで
せっせとせっせと
生きる意味をなくしている
ただ一人
生きる意味を探して
覆いかぶさる
季節にほんろうしながら
ぼやきの詩を書き綴り
生きること
宿命
真っ直ぐにうけとめよう
ああ、さびしい
戻る 編 削 Point(3)