企業/狩心
まう、と老人が叫んだ
和平を結ぶしかない・・・しかし、河童には言葉が通じなかった
人間達は、増殖していく河童と不発弾をただボーっと見守る事しかできなかった
時は過ぎ、世界中の陸地が河童と不発弾で埋め尽くされた
人々には逃げる場所も無く、選ぶ権利も無く、不発弾と不発弾の間に家を建て
不発弾と不発弾の間で生殖行為を行い、生きていくしか術は無かった
人々の苛立ちは頂点に達し、河童が1匹殺害され、不発弾が1つ起爆した
連鎖するようにして、他の不発弾も誘爆し、世界中は火の海となった
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