ぽえむ君−始動−/ぽえむ君
 
ぼくは詩を書きたい

そこに生まれ生きるものは
そこで朝を迎え活動する

今日もまた

朝の散歩をしていると
夏の朝に出会いました

遠い東の空が明るくなり
朝が始まる
涼しげな小鳥の第一声を聴く
足元で可憐な花が開く

眠りから覚めた今日は
光をうんと背伸びして
見るもの感じるものはすべて
一日の活動の開始に
声や動きで応える
清らに流れる小川の水さえ
雫とともに銀の光で返事をする

道には人が行き交い
高度な文明が騒音を立てて
その横を子どもたちが
注意して縦に並びながら隅を歩く

夏の虫たちは朝食の支度へと
出かけ周り
今日も忙しい一日が始まる

気温はすでに汗ばむほどである

明日もまた

語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい
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