イノセント/山崎 風雅
 
 灼熱の太陽の光線
 木陰を探して歩く道

 自由に憧れながら
 部屋の一室にしがみついてる

 心はコロコロ変るし
 警笛の音に心震わす

 救急車が目の前を通り過ぎる
 今の生活は恵まれている

 穢れた心よ
 何を見ても虚ろ
 
 明日のことなど考えないようにしよう
 今この時を大事にしよう

 やり遂げた想いの無い夜に
 やり切れない気持ちが浮かぶ

 友達や恋人がいても
 結局一人
 
 絶え間無く続く時間のしぶき
 
 ああ 苦しい
 ああ 楽になりたい

 苦痛に満ちた世界のなかで
 僕は心のエネルギーを充電できずにいる

 明日になれば
 明日になれば

 緑香る公園で
 頭を空にして
 雲のゆったりとした動きを
 見ながら

 無力な自分を少しでも慰めよう

 たくましく生きる力がほしい

 闇に消えていく一人事

 誰かに届くといいな

 雲の巣のはった心に
 清清しい風を送りこんで

 イノセントな生活を送りたい




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