雨通る、風溜りを越えて/
霜天
を払うたびに
僕の足元は少しずつ沈下していく
締め切る部屋の窓を開けると
あちこちに風溜りしてしまった
雑巾で拭こうとすると
吹き飛ばされてしまう
今日中には帰れないかもしれないね
こうして、消えていくのかもしれないね
あれは溜息、だったのかもしれない
例えれば順列のようなもの
いつかだけどって、呼び止めたこと
振り返ることに慣れたなら
いつもの通りに鍵を閉めて
さあ、越えていこう
いなくなるという夢を見た
七月の眠りはいつも青い
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