ノート(吹雪)/
木立 悟
電柱の光の下
吹雪の光の下
からだに積もる雪をはらう子
はらってもはらっても
雪は来て
髪は 揺れて
通り過ぎる低い光に
風は終わり
また はじまる
高架橋を連れてゆく夜
糸をゆっくり巻き上げる夜
十二の方位に分かれる子の影
そのひとつひとつが
小さな小さな歌を手に
光を歩む子とともに
吹雪のなかを旅立ってゆく
[グループ]
戻る
編
削
Point
(3)