ぽえむ君−真夏−/ぽえむ君
 
ぼくは詩を書きたい

季節は季節だからこそ季節であり
無季を願うものではない

今日もまた

朝の散歩をしていると
真夏に出会いました

冴えのない梅雨が去り
真夏が訪れる
陽射しは肌を刺す
歩く足はすでに重苦しい

無造作に伸びた草が茂り
真夏が訪れる
微風は肌を乾かす
振る腕はすでに弱々しい

大木の上からのせみの声
太くどっしりとした茎の向日葵
勢いよく流れる小川の鮎
青空に浮かぶ大きな入道雲

生きとし活動するものにとって
この光と風こそ
今日の命の源となり
明日への意志へと連なる

明日もまた

語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい
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