暑い日だった/千波 一也
 

暑い日だった


目覚めのベッドは僕のにおいで湿ってた


喉がカラカラだった

コップの水をかるく舐めたら

少し、ぬるい



鏡に映るはだかのおとこ


汗と 鎖骨と 血管と

求め足りない、ような唇の濡れ具合と



君を抱いた後みたいって思った



暑い日だった



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