ぽえむ君−光風−/ぽえむ君
ぼくは詩を書きたい
風は景色を光らせ
心をも光らせる
今日もまた
朝の散歩をしていると
光る風に出会いました
その風は
一面に広がる草原に息を吹きかけ
露が舞う
緑の中に銀色がまばゆく光る
その風は
掘り起こされ乾いた土を潤わせ
砂塵が踊る
茶の中に金色がゆらめき光る
その風は
果てなく続く葡萄畑を流れ
香りが湧く
紫の中に橙がきらめき光る
その風は
小さなぼくとぼくの心を通わせ
希望が巡る
白の中に赤がときめき光る
明日もまた
語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい
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