突発即興詩会第2ラウンドログ(10/07/2006)/遊羽
 


「消防士」(焼石二水)

窓を掻きむしる憧れは
ギリシャの消防士が盗んでいったし
窓辺には、もう
小火騒ぎが置いて行った、飲みかけの
ぬるいグラスだけ
ひとりきり、後片付け、繰り返し
後片付け

(あの人、誰かに似ていたな)

ここは、ラプンツェルの塔
長いホースでやって来る
エキゾチックな、消防士と
片付いていくグラスだけ、一列に、一列に
西日に透けて
小火騒ぎと、次の小火騒ぎと、その後の
(きれいに流された)
それっきりの
現実


「サブリミナル」(遊羽)

サブリミナル・オキナワン・ダイアグラム
月ぬ美しゃ うちなあ サンシン

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