ぽえむ君−竜雷−/ぽえむ君
ぼくは詩人
天に響く激しい轟きは
心に強く厳しく叫ぶ
今日もまた
夜の散歩をしていると
雷に出会いました
暗雲から下るその稲妻は
竜の如くうねり大地へと降り
これから眠るものを叩き起こし
空の存在を意識させる
天空から響くその叫びは
火柱の如く心中へと上り
これから安らぐ心を奮い起こし
生の存在を認識させる
一筋の光が走る空は
無となすべき空間を動かし
今宵の夜に光を射し
天空の行く末を左右する
一筋の光が走る心は
静となすべき時間を動かし
明日の朝に気を注ぎ
人生の生き方を左右する
気持ちに言葉はいらない
明日もまた
言葉のない詩を作りたい
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