見たくもない顔 (18禁)/atsuchan69
 
もしも俺なら、
 殴られても 殴られても
立ちあがり、攻撃を止めることはない。
 だが、奴は嘆願し 鼻血を垂らし、
土下座し 床に頭を擦りつづける
 見たくもない顔で 泣きながら乞う、許し。

 人としての尊厳を 棄てた 腐った眼!

 いっそ死んだほうがマシだ と、
顔面をけりとばし、大袈裟にふっとんだカラダ
 を逃がさず 襟首をつかまえ、
 さらに
打撲を重ねる。

 絶対に許さない、
 許せば ふたたび
 つけあがるに 決まっている。

 奴の歯が 砕け、
部屋のどこかへ 欠片が
 とんだ。

 奴は ますます弱者を演じ、
とてつもない程 人間離れした
 奇声を あげる。

ボールペンで 右眼を突き刺してやった。
 深く刺しすぎて、奴は 痙攣し
壊れたマシーンのように 血を流し、
 まだ暫くのあいだ 人のふりをしていた。
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