ワンショット/maumi
マンハッタンで見た
高級外車を乗り回す娼婦
消えかけた欲望が
逆流するほどは若くもない
左腕に刻まれたシンボル
後ろに入れられた銃
きしむバーの床
ピンクの消えかけてる
ネオンサイン
カウンターに安酒を
ビンごと呑むハゲ
横に安く買った女二人
チラ見するバーテンダーは
オーダーも聞かずに
俺にフォアローゼスを出す
笑いながらも感じる殺気
さっきまで女の胸を弄っていた手は
懐に隠れてる
フロアーの音楽が消える
ピクリとも動かない二人
スポットが二つ
蛇口から落ちる水滴
あっという間の出来事さ
交差する銃口はお互いの額に
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戻るダンス音楽
二人の手には
安女の胸と
バーボンのワンショット
何時でも撃てるぜ
なぁワンショット
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