ゴミ箱にも枷/
 
    右腕には枷があった


    ふと気付くと
    左足にも 右足の薬指にも
    枷があった


    そっと噛むと
    鉄の味がした





    必要のないものが
    沢山あると思っていたのに


    ゴミ箱はいつまでも山にならない



    誰かが
    拾っていくのだ





    私は
    あの日捨てた飴玉を
    きっとどこかで拾い直す

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