星の船と 竪琴/水無瀬 咲耶
い光の産着にくるまれると
(糸の根っこの魂がまんまるくなって))
空から零れおちた時の 輝く音を取り戻すのです
* * *
あなたにしかみることのできない
やおろずの いのちの ともしび
私も 気配ならば感じるのです
梢のさゆらぎ 虫の羽音らは 心を揺らし
狂おしくのびやかにカラダが歌いはじめる
(それは時に 天地を貫く 雷の瞬き))
声が声を呼び 歴史と地理を 時空を束ね
肌を 国境を 種を あらゆる境界を透過し
凛凛と響きあってゆく この星の祝祭
[[生命への深い想い
祈りは 光をきたえ
放たれる輝きの矢は・・・]]
時の翁が船べりで 耳を澄ませている
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