ぽえむ君−白夏−/
ぽえむ君
ぼくは詩を書きたい
季節は世界をその色に染め
心もその色に染まる
今日もまた
朝の散歩をしていると
白い夏に出会いました
夏は白
入道雲が高く立ちのぼる
澄んだ青空は後ろに追いやられる
夏は白
みんなのシャツはどこか光る
灰色の道は深く沈む
夏は白
野に咲く花も咲き乱れる
風になびく緑は透きとおる
ぼくの心も夏らしく
清潔な白になっていく
明日もまた
語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい
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