ほしい/蒼木りん
たくさんの思考の間に挟まってくるもの
君が
私の知らない場面での
面白そうな企みを
どんなに楽しそうに喋っても
私はぜんぜん楽しめない
わかるかい?
逆の立場だったら
そう思うかい?
自分のことのように楽しそうにしたら
相手になってくれるのかい?
私が私であることの
楽から
楽しむへ
夏は
昼に眠り
夜に蠢く
いまとなっては
灼熱に耐えうる身体でなくなっていると思う不安
不安
不安は
余りにも平和な時間のこころに
わざわざ波風を起こす
自分の弱い部分
できることは
多いほうがいいと思う
できなければ
やってみれば次の答えが出るから
淀みが流れるように
私
たぶん早く逝くんじゃないだろうか
それが
いつでもいいようにして
おかなければいけないか
だから君
一度だけこころを私にくれないか
腐ってゆくのは
いやだよ
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