ワルツ/
ANN
遠い記憶で
ワルツでも踊れば
指先は花びらになり
背筋も伸びて
私は異国のお人形のよう
舞台眺める
祖母や祖父 踊れば
舞台では花びらそよぎ
ため息漏れて
心は異国のお姫様のよう
ただ踊りを愛し
着せられるがまま
チュチュを着て
ただリズムを愛し
動かされるがまま
体を曲げ
ただ夢を見て
踊らされるがまま
失ったことで
空っぽになった私は
まるで異国のお人形のように
また小さな舞台に立つことを
夢見ている
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