「 祈り 」/椎名
曇り空から太陽が照らす海
海風に吹かれて静かなさざなみを繰り返す
少しずつ傾いてゆく太陽が
夕暮れが近いことを知らせる
海岸沿いの歩道では
雲の上からなお眩しく
海を照らす夕日に見とれる人々
風に髪なびかせ
潮の香りを吸い込みながら
美しい
自然はいつだって美しい
見る人の心和ませ
生きる勇気を与えてくれる
あの太陽は
明日も間違いなく
昇って来てくれる
そうして
新しい一日を照らしてくれる
そう信じさせてくれる力強い何かを
感じずにはいられない
微妙に色を変え始めた空と
やさしい潮の香りに包まれて
いまここに立っていられる今日の日に
感謝しよう
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