*七夕恋慕*/かおる
 

      くれないにそまる
なみだが ひとつ
あさつゆになった

           ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

ものがなしい想いにつかまった
へやのすみに忘れ去られた人形のように
ただ 1点をみつめる
あまずっぱさがからみつく
     そして
こころをしぼりとってしまった

空にうかんだこころは
あふれでるくるおしさでふくらみ
魂さえもおしつぶしていく

人形はただ星をみつめるだけ
あおい ほろにがい うみにはまった

          ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

見果てぬ夢がいろづいていく
らべんだ色のそらが
あかく くろく 染まって
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