ぽえむ君−石道−/ぽえむ君
ぼくは詩を書きたい
大切なのは
苦労して得たものではなく
苦労していることである
今日もまた
朝の散歩をしていると
小石の道に出会いました
まだできて間もないのだろう
踏むと深くまで足が入る
一歩また一歩
ジャリリ ジャリリ
と音を立てて
一歩また一歩
ヨイショ ヨイショ
と足を上げて
アスファルトの道よりも
ずっと苦労して
よく考えたら
歩くということは
こういうことなんだと
知ることができた
明日もまた
語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい
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