ぽえむ君−平凡−/ぽえむ君
ぼくは詩を書きたい
人生を描ける人生は
意外と平凡である
しかしその平凡こそ
追い求める理想でもある
今日もまた
朝の散歩をしていると
平凡に出会いました
人は
この世に生まれ
育てられ
学び
恋をし
働き
家庭を築き
子を育て
この世を去る
何の変哲もない人生
しかしその中に
いくつもの感動があるのだろう
思い出せないくらい些細な喜びは
いくつあるのだろう
何の変哲もない人生
しかしその中に
いくつもの苦労があるのだろう
忘れ去られてしまった僅かな我慢は
いくつあるのだろう
何の変哲もない人生
しかしその中に
いくつもの夢があるのだろう
明日もまた
語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい
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