落ちた狂気のシルエット/maumi
誰かの為に磨いた
長い爪を舐めたい
生温いミルクを零した
その胸元の匂いと
君の悪ふざけした顔つきが
僕の理性をどこかに飛ばしそうさ
誰かの為に磨いた
その綺麗な身体に触りたい
抱きつかれた君の胸元に残る
異性の匂いと
君の悪ふざけした顔つきが
美麗のナイフでひと思いに
突き刺す喚起
哀れみの鎮魂歌は
魔性に輝く君の瞳
映す言葉の大きさは
憂いに満ちた月の大きさ
夜に動き出すお互いのものを
かたくなに出し惜しみする
ザクロの袋に満ちた種を
口移しにもらいたい
抱きしめられたら死んでもいい
君の豊かな胸元に
気が狂う程に
落ちた狂気のシルエット
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