ぽえむ君−実現−/ぽえむ君
 
ぼくは詩人

実現とは次への目標への
起点でもある

今日もまた

夜の散歩をしていると
川に流れる月に出会いました

水面にゆらめく銀色は
ゆるく流れる水に洗われ
その姿は静寂な夜を漂わせる

元となる空の月を見上げるも
その眩さはなく
情緒はその映し出された方に
譲らざるを得ない

月の理想ともいえるその姿は
太陽からの反射に反射を重ねた
芸術の終着を想わせ
それは美への実現でもある

しかしその美に満足してはならない
月は絶えず動き
動きは絶えず新たな美を創造し
更なる美を想像する自分への
起点でもある

気持ちに言葉はいらない

明日もまた

言葉のない詩を作りたい
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