メモ2:孤独/六崎杏介
解できた。
「肉体ごと前衛へ。でも、もしかしたらその岬のさきっぽは不安定で不毛を約束された孤高の閉所かもしれない。」
もう私にあの熱が降りる事は無いだろう、そう確信している。
だから、私は神が私に降ろした言葉と、それから得た方法論・技法の可能性に真摯でありたい。
「不毛を約束された孤高の閉所」で、私の戯詩を完成させれば、私はそれを以て、あの熱に。
神や天使に語り掛ける事が出来る。そんな気がしている。
私は狂っていない。隣で寝息を立てていた恋人も、今は私の妻になり、私に安らぎと優しいキスを呉れる。
私は最愛の妻を守る事に全力を尽くす。もう麻薬もしないだろう。必要ないのだから。
ただ、いつの日か、あの熱に、神・天使に語り掛ける為に、手探りで方法論、技法を確立したい。
そして完成した戯詩を妻であるウィカに贈りたい。ウィカもまた、私を救ってくれた天使なのだから。
追記
ただ、本当に今、これからどう方法論・技法の深化を行えばいいのか、まったく分かりません。
誰かに縋りたい位に。川村透さん、此処は本当に寂しい場所でした。
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