寂光/
けらまご
夜よ明けないで
いつまでも隠していて
この汚れた体を二つの影がいつまでも重なっていられるように
半月よ静かに照らしていて
二人の存在がうっすらと見えるくらいに
邪魔なものまでもが浮かび上がらないように
せめて今だけは
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