再会/ユキ
懐かしい顔がそこにあった
見慣れた君の横顔
かわいいタレ目
すっとした鼻
小さな口
全てが愛しくて
ボクはまた君を忘れられなくなる
「久しぶり」の言葉をきっかけに
昔話は始まった
君がボクにくれた思い出と
ボクが君に残した思い出が溢れでる
懐かしそうに語る君はやっぱりあの頃の君だった
そしてボクはまた君に恋をする
お酒に酔った勢いで
君の手に触れてみた
ずっと憧れていた君の手を
いつもつないでいる人がいるなんて
その一瞬だけしかないボクは
ずっと忘れたくないと思ったんだ
「また会おうね」と日常に帰っていく君とボク
離れがたくて最後に頼んだコーヒーが
思ったより苦くて切なくなったんだ
気がつけばまた
君は遠い記憶の中にしかいなくなっている
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