「土也面の色が」/木賊ゾク
 

猿をやめてから
空しか見ていない
知らずに冷めていたとしても

気にしない

エレキテルの柱を突き立てて
あやとり糸をぶら下げて

皆の戦車が通るため
真っ黒地面を染め上げた

だけどやっばり

気にしない

さよなら青い星

ようこそ黒い星

たったひとつの地球とiと

この世界、沈み逝く方舟
戻る   Point(3)