自分勝手な魂/水在らあらあ
 
自分勝手な魂を持って
波打ち際を歩きます

自分勝手な魂に
潮風が沁みてゆきます

自分勝手な魂は
都会が怖くて逃げ出しまして

自分勝手な魂に
希望は遠く彼方にしかないように思え

自分勝手な魂は
待つということを知りませんでした

自分勝手な魂は
ここまで来てやっと思うのです

自分勝手に

こんなにきれいな景色の中で

アア 本当に勝手な自分であったと

(生まれて初めて父の日に
 連絡をしました
 写真を送りました)

水平線がひりひりします

夕日が地の果てで蓮華の花を焼いています
そんな音がしています

今日はなんだかものすごく貝殻を踏みます


自分勝手な魂を思い知って
波打ち際を歩きます




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