自分勝手な魂/水在らあらあ
自分勝手な魂を持って
波打ち際を歩きます
自分勝手な魂に
潮風が沁みてゆきます
自分勝手な魂は
都会が怖くて逃げ出しまして
自分勝手な魂に
希望は遠く彼方にしかないように思え
自分勝手な魂は
待つということを知りませんでした
自分勝手な魂は
ここまで来てやっと思うのです
自分勝手に
こんなにきれいな景色の中で
アア 本当に勝手な自分であったと
(生まれて初めて父の日に
連絡をしました
写真を送りました)
水平線がひりひりします
夕日が地の果てで蓮華の花を焼いています
そんな音がしています
今日はなんだかものすごく貝殻を踏みます
自分勝手な魂を思い知って
波打ち際を歩きます
戻る 編 削 Point(16)