願いましては未曾有の水銀/人間
 
人でした。
結婚式帰りのような白いパーティドレスを着ていました。
未曾有はしきりに髪を書き上げながらニタニタ笑っていて、
玄関でトランクケースを開き各種ビタミン剤の説明を始めたので、
私は実家から送られてきたジャスミン茶を勧めた所、
未曾有は希塩酸に一寸先の闇を沈めて世間の胆汁を酒蔵に隠していたので、
財布から水銀をチラと覗かせて黙らせてやりましたやりました!





【6】

<願いましては>
「獣を軽蔑する人は13段目の踊り場で食い殺されます」
ここで、窒息しながらナイロンくぐった帰路を手繰り寄せてみましょう。
<願いましては>
「こいつにはちょっとうるさ
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