カッコウ  オウム  キツネ ・・・・・/杉菜 晃
 
いうので





    キツネ


  奥深い谷間の村では

  夜になると

  周りの山でキツネが鳴いた

  これから村を侵略するぞと


  これを撃退するには

  各々の心に

  火を焚く以外になかった





   藤棚


  花の下に

  隠れようとして

  やって来たのであったが

  かえって

  目立つものと

  なってしまった







   背泳の不幸?



  背泳の泳者は

  日輪を

  一つずつ抱え込んでいく


  初っ端からこれだと

  もう栄冠など

  目には入らない




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