カッコウ オウム キツネ ・・・・・/
杉菜 晃
いうので
キツネ
奥深い谷間の村では
夜になると
周りの山でキツネが鳴いた
これから村を侵略するぞと
これを撃退するには
各々の心に
火を焚く以外になかった
藤棚
花の下に
隠れようとして
やって来たのであったが
かえって
目立つものと
なってしまった
背泳の不幸?
背泳の泳者は
日輪を
一つずつ抱え込んでいく
初っ端からこれだと
もう栄冠など
目には入らない
戻る
編
削
Point
(6)