片側想い/霜天
 
それと、



あたたかい夢を見た後には
毛布がとても恋しくなる
そんな季節じゃないことも理解できるから
凍えるしかない



それから、
窓を開けて煙を吸い込む
ひたひたとよせてくる人のかたち
今も夕暮れるあなたの側面だ
添える影にほんの少しだけ、
泣いてみせる
それは、記憶と錯覚
と、切り捨てられない10%の、

少年の声、も
少女の指先
いつも側面だ
片側想い、

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