ぽえむ君−夏至−/ぽえむ君
ぼくは詩を書きたい
陽が昇り陽が沈む
この当然に気がつける日は
果たしてどのくらいあるのだろうか
さらにその変化に気づくのは
難しいものである
今日もまた
朝の散歩をしていると
夏に出会いました
陽ざしは勢いよく東から南へ
青空に弧を描きながら長く
南中の最高へと向かう
影は遠慮がちに西から北へ
大地に弧を描きながら短く
南中の最短へと向かう
四季の恵を感じるこの地は
降り注ぐ陽光を浴びて
季節の節目を体感する
森の中の木漏れ日は輝き
爽やかな空気に包まれ
季節の喜びを実感する
明日もまた
語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい
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