ぽえむ君−恵潤−/ぽえむ君
ぼくは詩を書きたい
たとえ自分の夢が
今の立つ場所より遠くとも
必ず辿りつくと信じなければ
常に遠い存在である
今日もまた
朝の散歩をしていると
潤いと恵に出会いました
なだらかな坂を駆け上がれば
そこには潤いの風が
たてに小さく弧を描く
はるか遠い空まで青が続き
二羽の鳥が優雅に泳ぐ
僅かばかりの自分がそこに佇む
なめらかな地を見渡せば
そこには恵の風が
横に大きく弧を描く
はるか遠い山まで緑が続き
二匹の蝶が華麗に舞う
僅かばかりの自分がそこに佇む
僅かばかりの自分が
僅かばかりの心の中に
果てしなく広がる空を緑を
水や光を無限に秘め
今日もまた
この場所に立つ
明日もまた
語るための詩ではなく
黙らせるための詩を作りたい
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