「 e」/木賊ゾク
 


ある日の放課後
ひとり座席をかえている

みんなのみんなの真ん中で
混じって暮らす
人がいて

ひとりポツンと隅っこで
消えてくような
人がいて

どちらにもなれない自分は

どうだろうね


誰もがそれぞれの違いをもってきたのだろう

いつから同じような思いを束ねてきたのだろう

それから僕達は仮面被ってきたのだろう

どれだけツラくって
涙流してきたのだろう


賑やかに混じり
放課後は
ひとりになった

消えていくように

ひとり
隅っこで

叫んでいる


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